まずは逢坂。
日仏学院の前の坂です。
私の中では別名心臓破りの坂w
とても急な坂なんです。

坂の標識にはこんな説明があります。
昔、小野美作吾という人が武蔵守となり、この地に来た時、美しい娘と恋仲になり、のち都に帰って没したが、娘の夢によりこの坂で再び逢ったという伝説に因み、逢坂とよばれるようになった。
なんとも素敵な逸話ではありますが、こちらの所以の信憑性については疑問の声も。
もとは「後撰集」の三条右大臣の歌とする説があるそうです。
名にし負わば逢坂山のさねかずら人に知られて行く好もがな
古典でも習った有名な歌ですよねぇ・・・。
知るも知らぬも逢坂の関、でも馴染み深い逢坂。
まず思い浮かべるのは近江辺りの関所ですよね。
この坂は現在の神楽坂と共に、北へ抜ける幹線道路だったということもあり、
昔は「大坂」と呼ばれていたという説があるんだそうです。
「逢坂」というロマンチックな名前よりも現実的な「大坂」の方が自然ですよね。
大きな坂だから「大坂」。
実に単純でいい。
でも「逢坂」の方が想像力をかきたててくれますし、
そうでもして楽しまないとあの坂を登りきれませんからね・・・。
さて。
逢坂を登りきったら右折して、若宮町界隈を突っ切って大久保通りへ。
すると通り沿いにあるモスズシーのすぐ近くに「袖摺坂」があります。

狭い坂道でお互いに袖を摺り合わせるほどだったという。そんなことから、誰いうとなく袖摺坂というようになったという。
坂と言っても小さな細い階段ですが、見れば標識にある名前の由来に納得していただけると思います。
短くてあっという間に昇り降りできてしまいますが、細さといい傾斜といい、風情のある坂です。
袖摺坂を登って少しまっすぐ歩いて右折をすると朝日坂。
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この坂の近くに泉蔵院という寺があり、その境内に朝日天神があったため、このあたりは朝日町とよばれていた。坂名はそれらに因むものである。
この坂沿いには「とよ田」さん、「緑の豆」さん、「貞」さんがありますから、
馴染み深い方も多いのではないでしょうか。
朝日坂→袖摺坂のお散歩ルート+各店舗の紹介をぱすてるさんが写真付でされています。
ぜひご覧になってください。
京都&神楽坂 美味彩花:神楽坂・横寺町方面
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Re:神楽坂の坂 - 逢坂・袖摺坂・朝日坂編
「逢坂」の由来をなるほどぉ~!と今、真剣に読んでしまいました。
是非このロマンチック説を信じたいです(笑)
坂の由来って何だか面白いですよね。
>ぱすてるさん
逢坂の方を信じたい人が多かったから、きっとこの名前が残ったんでしょうねっ。
ほんと、神楽坂は坂とか町名が昔のまま残っている所が多くて面白いです。
最近は行政の画一的な市区町村の統合と、
それに伴う新しい味気ない名前が増えてますから、
こういう場所は貴重だな~と思います。
ぜひぜひ大事にしていきたいし、してもらいたいなぁ、と思います。
Re:神楽坂の坂 - 逢坂・袖摺坂・朝日坂編
TBさせていただきましたが、僕もここ歩きましたよ。すごくこのあたりのことに詳しい感じもよく伝わってきて、しかも坂道話ということでなんだかうれしくなり、おもわずTBさせていただきました。(笑)
>kufラテさん
神楽坂は素敵な坂や街角が多くて、散歩するのにうってつけですよね。
まだまだ紹介しきれていない坂が沢山あるので、機会を作って順番に記事を書くつもりです。
よろしければ今後もよろしくお願いします。
Re:神楽坂の坂 - 逢坂・袖摺坂・朝日坂編
コメントありがとうございます~。
先ほどから何回かTB試してみたのですがうまくいかないです。(汗)
なので、もしかしたらもう読まれてしまったかもしれませんが、関連ページのURLをのせておきますので、よろしくお願いします。
http://blog.livedoor.jp/kf7654/archives/50668558.html
>kufラテさん
こちらで特に制限をかけてるわけではないんですよ・・・。
個人的な経験ではブラウザの種類やバージョンの違いでTBの可否が起こったことがあったんですが、どうでしょう・・・。
もしくはサーバの機嫌が悪かったりすると上手くいかないこともありますよね・・・。
FC2 は比較的安定してるので今のところあまり経験ないですが・・・。
いずれにしてもお手数おかけして申し訳なかったです。
これに懲りず今後もお付き合いいただければ幸いです。